測定方法

測定器について

【空間放射線量測定機器】

ホットスポットファインダー

ホットスポットファインダーとは、GPS連動型の空間線量率自動記録システムです。タブレットPCと小型の超高感度ガンマ線検出器を持ち歩いて計測するだけで、GPSで特定された現在地から移動経路ごとに、瞬時にGoogleearth等の全国地図情報上に、空間線量率マップを自動作成します。

※測定の結果は、線量をおおよその数値として色分けして表示しておりますが、見やすくするために省略をさせて頂いております。詳しい資料についてはお問合せください。 

日立アロカメディカル(株)TCS-172B

空間線量率測定(高感度、自然環境用)線量当量率(μSv/h)と計数率(s^-1=cps) の切り換えが可能です。線量当量率モードは環境γ線の線量当量率測定に、計数率モードは緊急時のヨウ素測定等に対応可能です。

【土壌の測定機器】

ベルトールド社製 LB2045

高精度 NaI シンチレーション検出器を搭載した最新型のガンマ線スペクトルメータです。

測定方法について

測定は2人で行い、1エリアにつき1~2時間ほどかけて行います。

①ホットスポットファインダーで測定場所をくまなく測定し、ママベク基準より線量が高い場合は、日立アロカメディカルのTCS-172Bで地上から50㎝の高さで測定します。

ママベク基準とは…空間線量が0.15μSv/h以上の箇所

(国の除染基準は0.23μSv/h)

②子どもが遊ぶ遊具の周りを中心に、日立アロカメディカルのTCS-172Bを用いて、地上から50㎝の高さで測定します。測定は3回行い、1回目は1分30秒、2回目と3回目は30秒ずつ測定します。その平均値に校正定数をかけたものを記録します。

③ ①②の測定で線量が高い箇所、遊具周りの土壌 (10cm×10cm×深さ13cmの土壌) を採取し測定します。

土壌測定核種:ヨウ素131、セシウム134、セシウム137、カリウム40

測定試料がセシウム以外の天然放射能核種を含有する場合、測定値にそれらの放射能が計測算入されている可能性があります。

測定所要時間:2時間。

測定所:「いわき食品放射能計測所いのり」

④モニタリングポストの線量を確認し、記録します。

⑤採取した土壌は測定終了後、採取地へ返却します。

ホットスポット等の対応について

TEAMママベクは、測定結果をいわき市教育委員会学校支援課・除染課・こどもみらい課・公園緑地課・原子力対策課等等に報告し、ホットスポット等があった際には除染等の措置や立ち入り禁止等の表示をして欲しいなどといったことを求め、定期的な協議を行っています。

 協議で求めている内容についてはいわき市議会で取り上げていただくこともあり、子どもたちの被曝防護の措置を求めるための取り組みには特に力を注いでいます。

 データは測定当時のものであり、その後対策が取られた箇所も多く存在しておりますので、最新の測定結果についてはお問合せください。